震災に関わる話をご紹介します。
2011年3月11日に起こった東日本大震災、復興のために様々な努力をしている人たちがいます。
南三陸ミシン工房もそんな場所の1つです。
南三陸ミシン工房とは?
南三陸ミシン工房が現在の形になるまでの道のりをご紹介します。
ミシンでお仕事プロジェクト
始まりは「ミシンでお仕事プロジェクト」というものでした。これは震災のあった2011年の10月から開始されました。
「ミシンでお仕事プロジェクト」とは、寄付金によって購入した最新式のミシンと生地を被災地へ送り、現地の方にエコバックやランチョンマットなどを製作してもらい、それを販売して収益を得る、ということを目指したプロジェクト。
(http://www.online.ibnewsnet.com/news/file_n/gy2012/gy120107-03.htmlより引用)
活動の代表は熊谷安利さんです。
物資の支援では、「物を送って消費する」で終わってしまいます。そこから一歩踏み込み、被災した方々が経済的に自立したり、ミシンを使ってものづくりなどをすることで生きがいを感じてもらいたいとの思いで、このプロジェクトは始まっています。
ミシン講習会
プロジェクトが始まってから、ミシン講習会やすでに講習会を受けた方を対象としたスキルアップ講習会が開催されました。
被災地ということもあり、初めは講習会の会場を見つけるのにも苦労したそうです。
仕事をやっていきたいというプロジェクトの参加者が絞られていき、特に技術やノウハウのない中、どうやったら技術を自立へとつなげていけるかを考え活動してきています。
当時の活動報告に以下のようなことが書かれています。
震災から半年後の当時の南三陸町は、被災された方が避難所生活から仮設住宅に移って間もないころで、ふんばってきた気持ちが途切れ、「なにもすることがない状況」「支援物資をもらうばかりの生活」「孤独感」などを抱えていた方も多く、ミシンを前に夢中で作業する様子があちこちで見られた。
(2011年度活動報告より引用)
ミシンを通して、生きる活力を得た人も少なくなかったと思います。
NPO法人へ
2013年春にはNPO法人となり、工房も完成し、ここから「南三陸ミシン工房」がスタートします。現在のメンバーは女性10名です。ミシンも家庭用ミシンから職業用へ変わり、現在では工業用ミシンも使われています。縫製技術も向上しました。
代表の熊谷さんはこう綴っています。
震災の被害は津波や地震による物理的な被害だけでなく、さまざまな問題が被災した方々を襲いました。「あのときやっぱり死んでいればよかった」そんな言葉を口にする人もいました。
仕事をして笑顔になって「やっぱり生きていてよかったんだ」
そう思えるようになってくれればと願っています。
そして、東北の女性が縫製した布製品を通じて東日本大震災のこと、南三陸町のこと、そこで前を向いて生きている人々のことをこれからもずっと伝えていきたいと思っています。
少しその後のことも書いていきます。
クラウドファンディング
南三陸ミシン工房は2015年にクラウドファンディングを実施しています。
2013年春からふなっしーのオフィシャルグッズの受注生産を行っていた南三陸ミシン工房ですが、「分身ふなっしー」というゆるキャラふなっしーのぬいぐるみを作るために資材や職業用刺しゅうミシンが必要になりました。
友人から分身ふなっしーとカステラを退院祝いに♪
元気でるでる!去年、ふなっしーが贈ったミシンで作られた分身ちゃん、かーわーいーいーなっしー!ヒャッハー🍐🍐今日は東日本大震災から8年。
生きている事に感謝しつつ
自分が出来ることは少しでもやりたい。#ふなっしー#南三陸ミシン工房 pic.twitter.com/iqZwoXHNL3— もえりん (@sukiyuruphoto) 2019年3月11日
もともとふなっしーのオフィシャルグッズとして受注生産をしていましたが、工房からライセンス製品として販売できるようになったため、必要なものを購入するためのクラウドファンディングでした。
ちなみに受注生産はふなっしーブレイク前の話で、南三陸ミシン工房が作った「分身ふなっしー」がふなっしーぬいぐるみの第一号です。
目標金額100万円に対して、最終的には341万4000円が集まり、プロジェクトは大成功となりました。
販売している商品
ホームページに掲載されている商品をご紹介します。
- がんばっぺし!!Bag
- がんばっぺし!!ポーチ
- tenteのティッシュボックスケース
- 世界のトートバッグ
- ポケットティッシュケース
- ふなっしーティッシュケース
- 分身ふなっしー
- 大森さんの小銭入れ
- 猫のお弁当袋
- おらほもあんだほもがんばっぺし!!Bag
- 【大判サイズ】がんばっぺし!!ポーチ
- がんばっぺし!!弁当袋
どれもかわいい商品です!✨✨
販売している商品
ミシンでお仕事プロジェクトから始まり、ミシンでの仕事を通して被災者に生きがいを感じてもらおうと活動している
クラウドファンディングも行い、前向きに生きている人たちがいる
南三陸ミシン工房の商品はネットでも購入できます!
ふなっしーちょっと欲しい…笑
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