今回は作業療法士さんのお話です。
昨日の理学療法士ってなんですか?に続き、今日は作業療法士さんの紹介です。
作業療法士は、英語でOccupational Therapist、略してOTと呼ばれます。
理学療法士と一緒に働いていることが多い印象です。
作業療法、作業療法士とは?
昨日紹介した「理学療法士及び作業療法士法」。今日もそこから引用にて紹介します。
この法律で「作業療法」とは、身体又は精神に障害のある者に対し、
主としてその応用的動作能力又は社会的適応能力の回復を図るため、
手芸、工作その他の作業を行なわせることをいう。
(理学療法士および作業療法士法 第二条より)
そして、
この法律で「作業療法士」とは、厚生労働大臣の免許を受けて、作業療法士の
名称を用いて、医師の指示の下に、作業療法を行なうことを業とする者をいう。
(理学療法士および作業療法士法 第二条より)
となっております。
「医師の指示の下」というのは理学療法士と変わりませんね。
つまり、作業療法士も開業はできません!
おおまかなルールは理学療法士と一緒なのです。
理学療法士と何が違うの?
一番の違いは、理学療法士が、座るや立つ、歩くといった基本的なADL能力の向上を目指すのに対し、作業療法士は応用的なADLの獲得を通じて社会復帰を目指します。
もちろん理学療法士も、退院や社会復帰を見据えてリハビリを行いますが、作業療法の方が、より生活に近いことをします。
具体的には、調理や更衣、掃除などです。それに関連して、注意や記憶、遂行機能障害といった高次脳機能障害への対応も得意としています。
また、精神疾患に対応できるのも作業療法士の特徴です。
理学療法士は足、作業療法士は手のリハビリする人でしょ!
これは自信満々に「Yes!」とは言えません。というか私は言いません。
理学療法は立ったり歩いたりの練習が多いので、どうしても「脚、足」に目が向きがちです。
作業療法も調理したり着替えたりと「手」を使う作業がほとんどなので、イメージとしては間違っていません。
しかし、作業療法士が足のリハビリができないわけではないですし、理学療法士が手のリハビリができないわけでもないのです。
習ってきたものや、職種による特色はでますので、どうしてもそういうイメージが付きがちですが、オールマイティに対応できる人がいることも知っておいていただけるとうれしいです。
もちろんわからないことはお互い聞きあいます!
私の経験上、作業療法士さんが同じ職場にいてくれることは、非常に助かりますし、患者さんや利用者さんにとってもプラスだと思っています。
それぞれの強みを活かして、みなさんのお役にたてるよう、日々精進してます!
それではまた明日!!
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