またまただいぶ間があいてしまいました…
毎日書くのって大変ですね(^_^;)
さて、国造りを終えた大国主命。
その後はどうなるのでしょうか?
国を欲しがる天照大神
大国主命が築き上げた葦原中国は立派で豊かな国になりました。
その国を天上から見ていた神様がいました。天照大神(あまてらすおおみかみ)です。
天照大神は葦原中国がどうしても欲しくなってしまいました。
そこで、様々な遣いを送ります。
第一の使者:天穂日命
最初に遣わされたのは天穂日命(あめのほひのみこと)です。
しかし、この神様は大国主命の素晴らしさに惚れ込んでしまい、3年たっても天上に何も報告しませんでした。
第二の使者:天若日子
次の遣いは天若日子(あめのわかひこ)でした。
この神様は大国主命の娘である下照比賣(したてるひめ)と結婚してしまいます。
さらには、行く行くは葦原中国の王になろうと考え、8年たっても天上には報告しませんでした。
最後の使者:建御雷神
さあ、11年も待たされている天照大神も我慢の限界です。
最後の使者として建御雷神(たけみかずち)と天鳥船神(あめのとりふね)を葦原中国に送ります。
2柱は、稲佐の浜に降り立ち、十束剣(とつかのつるぎ)を逆さまに立てました。
その剣先にあぐらをかいて座り、大国主命に葦原中国を譲るように言いました。
大国主命は、「私一人で決めることができません。2人の息子に聞いてください」と答えました。
建御雷神と2人の息子
事代主神
建御雷神はまず、一人目の息子である事代主神(ことしろぬしのかみ)に会いに行きました。
事代主神は魚釣りが大好きな神様です。
建御雷神が国譲りを迫ると、事代主神はそれを認めます。
そして事代主神は、乗ってきた船を逆さまにし、天の逆手を打って青柴垣に変えると、その中に隠れてしまいました。
建御雷神が怖かったんでしょうか?(^^;)
建御名方神
「こそこそ話をしている奴は誰だ!」
と現れたのは、二人目の息子の建御名方神(たけみなかたのかみ)です。
そして建御名方神は建御雷神に国をかけての力比べを提案します。
結果は建御雷神の圧勝。建御名方神は逃げ出します。
建御名方神は諏訪(長野県)まで逃げますが、最後には降伏し、「この地から出ない」と約束し、許されました。
国譲り、そして幽世の主へ
2人の息子が国譲りを了承したことにより、大国主命も国譲りを認めます。
ただし、それには2つの条件を付けました。
ひとつは、大きな宮を建てることでした。この宮が現在の出雲大社につながっています。
もうひとつは、自分を幽世の主にすることでした。
こうして、目に見える世界である「現世(うつしよ)」を天照大神が治め、
目に見えない「幽世(かくりよ)」は大国主命が治めることになりました。
国譲り、そして幽世の主へ
いじめや試練を乗り越え、国を造り、そして譲り…と波乱の人生(神生?)を過ごした大国主命ですが、なぜ、縁結びの神様として有名なのでしょうか?
ひとつには、幽世の主という立場が関わっているようです。
幽世は現世を写したものと言われており、現世の幸福は幽世からの思頼(みたまふゆ)によって与えられるとされています。
このことから、目に見えない、人と人とを結ぶ縁や、人の運命について大国主命が治めていることから縁結びの神となったと言われています。
私個人としては、動物や女性、他の神々から好かれる魅力を持った大国主命だからこそ、「縁」というものを司ることができるのではないかと思います。
興味を持っていただけたら、一度出雲へ行ってみることをおすすめします。
おいしいものもいっぱいありますよ~(^^)/
お付き合いいただきありがとうございました!
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