今日は出雲大社の神迎祭の日です。
今日は昨日の続きを書いていきたいと思います。
昨日の記事はこちら
さぁ、大穴牟遅神(大国主命)はどうなるのでしょうか?
いじめの数々
一応、八十神からのいじめにも触れておきます。
いじめその①~赤い猪~
因幡の国からの帰り道、八上比売をとられた八十神たちは怒り心頭で、大穴牟遅神を殺そうと考えます。
伯耆の国にて、八十神は、
「この山には珍しい赤い猪がいるそうだ。おれたちが追い立てるから、お前は下で待ち構えて捕まえろ!」
と大穴牟遅神に言います。
心優しい大穴牟遅神、疑わずに下で待っていました。
すると、山の上から赤いものが向かってきます。
よしきた!と捕まえる大穴牟遅神…しかしそれは、八十神が火で真っ赤に焼いた大岩だったのです。
もちろん大穴牟遅神は大やけどを負います。そしてこのやけどで大穴牟遅神は命を落としてしまうのです。
復活その①~母の愛~
大穴牟遅神の母は刺国若比売(さしくにわかひめ)といいます。
刺国若比売は、息子の死をひどく悲しみ、何とかしたいと、高天原(たかまがはら)へ昇ります。
そこで神産巣日之命(かみむすびのみこと)に救いを求めました。
神産巣日之命は赤貝の神である蚶貝比売(きさがいひめ)とハマグリの神である蛤貝比売(うむぎひめ)を大穴牟遅神のもとへ遣わします。
蚶貝比売は貝殻で大穴牟遅神の体から岩を剥がしました。
蛤貝比売は母乳と清水井の水で練った薬を大穴牟遅神の身体に塗りつけました。
すると大穴牟遅神は甦ったのです。
その姿は元のままだったと言います。
いじめその②~大木ではさむ~
大穴牟遅神の復活を知った八十神は、再び大穴牟遅神を殺そうと考えます。
次の作戦はこうでした。
大木を切り倒し、割れ目を作ります。割れ目にヒメ矢(楔)を打ち込みます。
そこに大穴牟遅神を誘い込み、ヒメ矢を抜くきます。
すると、大穴牟遅神は割れ目に挟まれ圧死します。
この作戦、見事に成功します。大穴牟遅神、少しは警戒心を持った方がいいのでは…?
こうして、大穴牟遅神は2度目の死を迎えます。
復活その②~母の愛再び~
ここでも助けてくれるのはやはり母親の刺国若比売でした。母は強し。
しかし、刺国若比売は、このままでは大穴牟遅神は本当に殺されてしまうと心配し、木国(紀伊国)の大家毘古神(おおやびこのかみ)のもとへ逃がします。
あきらめない八十神
こうして木国まで行った大穴牟遅神でしたが、八十神はあきらめません。
木国まで追いかけ、殺そうと引き渡しを要求します。
しかし、大家毘古神は大穴牟遅神を木の股をくぐらせて逃がします。
「須佐之男命(すさのおのみこと)がいる根の堅州国(ねのかたすくに)へ行きなさい。なんとかしてくれるだろう」
とアドバイスもしてくれました。
さぁ、そこで大穴牟遅神を待ち受ける運命とは…?
次回にご期待!!
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