2次元と3次元の狭間とは…
今や「2.5次元」という言葉は、アニメやマンガファンにはなじみの深い言葉になっているのではないでしょうか?しかし、説明しろと言われても難しい…ということで調べてみました!
2.5次元ミュージカルとは?
2.5次元ミュージカルは、漫画やアニメ、ゲームなどを原作・原案とした舞台芸術(主にミュージカル形式)の一つ。なお、「2.5次元ミュージカル」は、一般社団法人 日本2.5次元ミュージカル協会が管理する登録商標である。
(Wikipediaより引用)
2次元のものを3次元化する(3次元にいる人が演じる)ので、その間ということで2.5という呼び方になったのでしょうが、呼称の起源はわからず、ファンの間で自然発生的に名づけられたとされています。
歴史
この項目は主にWikipediaを参考にしています。
源流
近年のみでなく、過去にも漫画を原作とした舞台作品が作られていました。
1966年には、江利チエミ特別公演として『サザエさん』のミュージカルが行われました。また、1969年には芸術座が『巨人の星』の舞台劇を行っています。ただ、これらは特殊な演目と見なされていました。
1960年代は鉄腕アトムや鉄人28号など、アニメ放送は創成期ともいうべき時代でした。そのため、市民にはまだなじみが浅く、「テレビの中の世界」という認識、また、子供向けのものという意識が強かったのではないでしょうか?
しかし、1974年に宝塚歌劇団が『ベルサイユのばら』を上演したところ、人気作となりました。これが2.5次元ミュージカルの源流とされています。
アニメが原作のものとしてはイマジンミュージカルが1985年に『愛少女ポリアンナ物語』などを上演しています。また、劇団四季はウォルト・ディズニー・カンパニーのアニメを原作としたミュージカル作品を多く上演していますが、メインではなく、あくまで劇団の一演目でした。
1990年代
1990年代前半から『聖闘士星矢』や『美少女戦士セーラームーン』など、女性に人気の高いエンターテインメント作品がミュージカル化されています。しかし、現在の公演形態とは違い、従来のミュージカルと同様のものでした。
1997年には『サクラ大戦シリーズ』のメディアミックスとして、声優が舞台上で担当キャラクターを演じるミュージカルを上演しています。
現在へ
2003年4月30日から『テニスの王子様』のミュージカル版『ミュージカル・テニスの王子様』が東京芸術劇場で開催されました。いわゆるテニミュです。
この作品には、
- キャストは男性のみ
- 女性に人気の少年漫画が原作
- 多彩なキャラクターによるスポーツ物
という2.5次元ミュージカルで現在主流となる要素が揃った作品でした。しかし、原作ファンにはミュージカルという形態になじみがなく、認知度も低かったようです。その結果、ミュージカル初日に埋まった座席は全体の3分の1でした。その後は口コミなどにより徐々に動員数が増加し、ロングヒット作品となっています。
集英社ではこの人気を受けて『NARUTO』『BLEACH』『ハイキュー!!』など、『週刊少年ジャンプ』の人気作品を次々にミュージカル化しています。
他の出版社では『弱虫ペダル』、ゲーム作品では『戦国BASARA』などのミュージカル化も行われています。
なぜ女性人気が高いのか?
これはもう答えが出てしまいました。
現在主流の2.5次元ミュージカルの要素は、次の3つです。
- キャストは男性のみ
- 女性に人気の少年漫画が原作
- 多彩なキャラクターによるスポーツ物
つまり、初めからターゲットは女性なのです!女性に人気が出ないと続くわけがありません。考えた人は天才ですね😆
さらに、ミュージカルの上演だけでなく、舞台の収録映像やグッズ販売もあり、よりファンを熱中させる要因になっていると考えられます。
なぜ女性人気が高いのか?
人気作品の一部をご紹介します。
テニスの王子様(テニミュ)は2018年で15周年を迎える超人気作です。過去には城田優さん、斎藤工さんも出演していました。
刀剣乱舞通称刀らぶのミュージカル版である刀ミュも非常に人気で、今もっともチケットがとれない作品と言われています。
おそ松さんはアニメでも話題になりました。毎年新作が舞台化されています。
まとめ
漫画やアニメ、ゲームなどを原作・原案とした舞台芸術(主にミュージカル形式)の一つ
源流は宝塚歌劇団の「ベルサイユのばら」
テニミュが2.5次元ミュージカルの基礎を作った
女性人気が高い理由は、次の3つの要素があるから。①キャストは男性のみ②女性に人気の少年漫画が原作③多彩なキャラクターによるスポーツ物
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