都市伝説好きとして興味深い…!
「ホンマでっか!?TV」を見ていて、レオナルド・ダ・ヴィンチの最後の晩餐に隠された秘密について紹介されていました。
この内容もすごく興味深かったのですが、そもそも紹介していた布施さんって誰なんでしょうか?
布施英利とは?
「ふせひでと」と読みます。1960年4月2日生まれの58歳です(2019年2月20日現在)。
美術批評家で解剖学者という異色の経歴を持たれています。専門は「美術解剖学」としています。
それでは、少し詳しく経歴を見ていきたいと思います。
経歴
- 1960年群馬県に生まれる
- 1979年群馬県立高崎高等学校卒業→1984年東京芸術大学美術学部芸術学科卒業→1989年同大学院博士後期課程修了(学術博士、博士論文は「人体解剖図譜の研究」)
- 大学院在学中の1988年9月、28歳で最初の著作『脳の中の美術館』を出版
- 大学院修了後の1990年より東京大学医学部解剖学教室助手として養老孟司の下で研究生活スタート
- 東大助手時代の著書『死体を探せ!』(法蔵館、1993年7月)で死体ブームの火付け役に
- 1995年に批評家として独立
(Wikipediaより引用・参考)
著作も数多くあります。『「モナリザ」の微笑み 顔を美術解剖する』といった歴史的に有名な絵画に関するものだけでなく、鉄腕アトムや進撃の巨人を題材にした著作もあります。
似てる?
ホンマでっかTVたまたま見てたら!!生身のレオナール藤田が出てビックリした!!!Σ😲・・・と、思ったら!布施 英利さんっていう美術の教授だた(*゚Д゚*)この髪型のインパクトが強すぎて、何の話してるのか全っっ然!!頭に入ってこなかった・・・( ゚Å゚;)(笑) pic.twitter.com/GXf46CCc4T
— Satin Clothes (@itsukailka) 2019年2月20日
似てますね笑
右が布施さん、左がレオナール藤田(藤田嗣治)さんです。 ※藤田さんは故人
ご本人も自虐しています😂
テレビに出ると、自分の名前でエゴサするより、「藤田嗣治」で検索したほうが自分の話題にヒットする。なかなかフジタの殻を超えられないな🙃。・・ご視聴頂いた方、ありがとうございました。 pic.twitter.com/1FKJ59rlv0
— 布施英利(ふせ ひでと) (@fusehideto) 2019年2月20日
美術解剖学とは?
美術解剖学に関しては、光村図書の作者・筆者インタビュー(http://www.mitsumura-tosho.co.jp/kyokasho/c_kokugo/interview/fuse/story1.html)にあった、ご本人の言葉をお借りします。
どのような学問か?
簡単にいえば,人体を形づくっている骨と筋肉の仕組みを学ぶ学問です。医学部と違って,模型を使って勉強していきます。
内容は,医学部でやっている解剖学とほぼ同じなのですが,医学部の場合は,最終的な目的が医療ですが,僕のやっている美術解剖学は,絵を描いたり彫刻をつくったりするための基礎となるものなんです。
人の体を描くとき、想像で描いてはリアリティがありません。よりリアルに描くためには目に見えるもの(外見)だけでなく、その下にある筋肉や骨格の動き・仕組みを理解することが重要です。美術解剖学を理解することで、生き生きとした表現ができます。
美術解剖学の歴史
東京藝術大学の前身である東京美術学校は,ヨーロッパの美術アカデミーと同じような学校を日本に作ろうと,明治時代に岡倉天心らによって創立されました。
その模範となったヨーロッパの美術アカデミーでは,解剖学というのはほぼ必修だったので,それにならって東京美術学校でも創立時から,すでに美術解剖学(当時の名称は藝用解剖学)の講義がありまして,森鴎外が明治22(1889)年に最初の授業をしたという記録が残っています。解剖学の始まりは,僕は古代エジプトだと思っているんです。まあ,解剖学というよりは,ミイラ作りのための技術ですね。ミイラを作る段階で,いろいろな臓器を取り出すから,臓器の位置なんかが全部わかっていたはずなんです。エジプトの彫刻は,胸からおへそにかけてや,肩からひじにかけてをよく見てみると,ぎこちない感じはありますが,明らかに人体の仕組みを理解して作られている。それは僕は解剖をしたからじゃないかと思っています。
日本だけで見れば森鴎外が先駆者ということになるでしょうか。しかし、世界的に見れば紀元前からすでに美術解剖学の考えはあり、人間は表現のためにも人間の身体を研究してきたとも言えるでしょう。
「最後の晩餐」に隠された秘密
「最後の晩餐」はかの天才レオナルド・ダ・ヴィンチの作品です。ダヴィンチは様々な分野において活躍し、解剖学も例に漏れません。そして、美術的な業績も残している。つまり、ダヴィンチも美術解剖学を理解していたのではないでしょうか?本人が意識していたかどうかはわかりませんが…
その証拠に、ダヴィンチの作品は非常にリアリティのある作品となっています。
さて、ここで「最後の晩餐」です。
おわかりいただけただろうか…?
よーく見てみると
イエスから見て右側の弟子たちの手の向きは親指が内側(手のひらが下)になるように描かれている。
逆に、イエスから見て左側の弟子たちは親指が外側(手のひらが上)になるように描かれている。そして中央のイエスをみると…
左右で違う!右手は右側の弟子たちと、左手は左側の弟子たちと同じ向きになるようにしています。なぜこのような書き分けをしたのかはわかりませんが、この書き分け、実はすごいことなんです。
回内と回外
ドアノブを回す時など、私たちの手はぐるっと回ってくれます。これは、私たちの腕が回内・回外という動きができるようになっているからです。
隣り合う骨が動きに合わせてクロスしたり、まっすぐの状態に戻ったりします。このような動きは前腕以外ではありません。
親指が内側(手のひらが下)になるのが回内で、親指が外側(手のひらが上)になるのが回外です。つまり、イエスの右側の弟子たちは回内組、左側は回外組だったのです。
これを発見した布施先生は、回内・回外の動き・構造を最初に発見したのがダヴィンチではないかと考えたのです。
うーん、すごい!!
「最後の晩餐」に隠された秘密
美術解剖学を専門とする美術批評家で解剖学者
最後の晩餐では回内と回外が描き分けられている
回内・回外の動きを最初に発見したのはダヴィンチ?
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