4つ目のトレーニングの原則です。
トレーニングジムに行くと、いろいろなマシーンがあって目移りしてしまいます。
あ、あの人がやってたから私もやろう!と思うこともあるかもしれません。
でも、その選択合ってるでしょうか?
個別性の原則とは?
個人差や個体差という言葉があります。読んで字のごとく、個人の差という意味です。
例えば、年齢や身長、体重は人によって様々です。これらのステータスも個人差です。
筋肉の量や強さも違います。さらに言えば、遺伝子レベルの差もあるので、みんながみんな同じトレーニングをしても、同じ効果が得られるとは限りません。
個別性の原則とは、この個人差のことを考えた原則であり、
「個人それぞれに応じた、適切なトレーニングをしましょう」
という意味になります。
なぜみんなと同じはだめなのか?
個体差
少し「個体差」というキーワードを掘り下げてみます。
最もわかりやすいのは性別の違いです。
女性と男性では、脂肪の付き方や筋肉の発達の仕方などが変わってきます。
人種も個体差です。例えば肌の色です。私たち日本人は黄色人種と呼ばれますが、世界には白人や黒人の方がいます。これは肌のメラニン色素の量の違いで、環境への適応の結果と考えられています。
これらの個体差を生み出しているのは、遺伝子が大きく関わっています。性別の違いは性染色体(XとY)の組み合わせの違いです。さらに細かい部分までいくと、遺伝子の塩基配列というものが少し違うだけで、その遺伝子の情報から生み出されるたんぱく質が変わったりします。この遺伝子の際はSNPs(スニップス)と言われています。
さらに、遺伝子より強く影響すると考えられているのが環境です。一卵性の双子は、まったく同じ遺伝子を持って生まれるのですが、成長過程の環境が違えば、性格や顔つき、身体能力が変わります。
みんなと同じはNG?
これだけいろいろな違いが、人間の体には隠されているのです。
ただ、こんな細かいところまで意識する必要はなく、自分にとって何がたりないのか?どの部分のトレーニングを行い、どれぐらいの負荷にするか?というのは、個人個人で決定してほしいのです。
「あの筋肉モリモリの人みたいになりたいから、あの人と同じ筋トレするぞ!」
と思ってやってみても、できないか、最悪怪我をしてしまいます。
「みんなと同じ」が悪いわけではありません。やはり、一緒にやる仲間がいる方が楽しいですし、続けやすいです。
しかし、その「みんなと同じ」は本当に自分にあっているのか?それを考えていただきたいのです。
個別性の原則を意識するために
少し、筋力や身体機能のお話もしておきます。
ジムなどに握力計などが置いていれば一度測ってみてください。握力と身体機能は関連しているようなので、握力が低すぎる方は要注意です!
ない場合は、マシーンを使って、自分の1RMがどれぐらいか測ってみましょう(RMの説明はこちら)。すべて測らなくても、自分が知りたい部分、やりたいトレーニングのマシーンだけでもOKです。
あとは体組成計で自分の筋肉量や脂肪量なども知れたら最高です!Inbodyなどは正確性が高いので、ジムにおいていればラッキーです。積極的に測定して、自分の身体の状態を知りましょう。
個別性の原則を意識するために
人には個体差があるので、自分にあった適切なトレーニングをすることが重要!
みんなと同じもいいけれど、それは本当に自分にあってる?と疑問に思おう!
個別性を意識するためには、まず自分を知ることが大切!測れるステータスはどんどん測って自分を知る!
次回最終回!
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