今回は筋トレのお話!
筋トレやってますかー!?
筋トレじゃなくても、日常に少しは運動を取り入れたいですね。
以前にトレーニングの原理・原則について書きましたが、今回はもう少し深く、筋トレ・筋肉についてご紹介したいと思います。
筋トレで使われるもの
筋トレをしているとき、人体のどの部分が使われるでしょうか?以前、「意識性の原則」をご紹介した時にこんな図を載せました。
このときは、意識する=脳を働かせるということだと説明しました。そして、脳の働きは神経を伝わって、筋肉を動かします。逆もまた然りで、筋トレをする(筋肉を動かす)ということは神経・脳を働かせることなのです。
意識していることは大事ですが、もし意識していなかったとしても、筋肉を使っている以上、必ず脳や神経は働いているのです。
※脊髄反射は脳を介さないので例外!
筋肉を鍛えるとはどういうことか?
筋トレをすると、筋肥大(筋肉が大きくなる)が起こります。これは目に見えてわかる筋トレの効果なので、特に初心者の方は、「筋肉が大きくなること=筋トレの効果」と思いがちです。
しかしそれだけではないのです!!!
筋トレをすると筋肥大が起こり、筋肉が発揮できるパワーは上がります。これは確かに筋トレの効果です。ただ、このパワーを上げるために働いているものがあるのです。
筋トレは神経のトレーニングにもなる!
筋トレによって鍛えらえるものが神経です。これを神経適応(神経系の適応)と呼びます。
筋トレをすることによって神経が太くなるわけではありません。神経適応は主に以下の3つの要素で成りたちます。
①運動単位の動員数増加
筋肉は筋線維が束になることでできています。この筋線維には運動神経がくっついています。運動神経1本に対して筋線維1本が対応しているわけではなく、運動神経1本で数十~数百の筋線維を働かせることができます。この運動神経1本に対して支配されている筋線維をまとめて1つと考え、運動単位と呼びます。
筋トレを行う前は、使っていなかった運動単位(筋肉+神経)が眠っている状態です。それが筋トレをすることで起こされ、働くようになるのです。これが運動単位の動員数増加です。
②運動単位の同期化
同期化というのは、ばらばらに運動単位がはたらくわけではなく、せーので一緒に働くということです。
眠っていた運動単位が起こされて働くようになり、その後他の運動単位とも一緒のタイミングで働くようになると、筋力が上がります。
③神経発火頻度の増加
筋肉は神経からの刺激を受けて収縮します。この刺激は1つの刺激というわけではなく、小さな刺激が連続で伝わっています。そうすることで大きな刺激となり、筋肉を働かせることができます。この刺激を与えることが神経発火で、与えている回数が頻度だと思ってください。
運動単位にも、小さな刺激でも働くものと、大きな刺激を与えないと働かないものがあります。つまり、神経発火頻度が増加すると働く運動単位が増えるのです。これによって筋力がUPします。
筋トレは神経のトレーニングにもなる!
筋トレを開始すると、早期からパワーは上がっていきますが、筋肥大は起こりません。これは神経系の適応の方が早く、身体の適応は時間がかかるからです。だいたい筋肥大が起こってくるのが筋トレを始めて2~3か月後です。それまでのパワーUPは神経適応の効果が大きいです。
トレーニングの原理・原則をおさらい
おさらいはこちらから~😃
まとめ
筋トレをすると神経適応が起こる!
神経適応では、運動単位動員数の増加・同期化、神経発火頻度の増加が起こる
筋トレ初期は神経適応でパワーUP!2~3ヶ月で筋肥大が起こってくる!
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